現在30歳の女性です。私は小学校低学年から目が悪く、近視の眼鏡をかけていました。性格はもともと明るく、あまり人と争ったりすることもなくそれなりに友達といて仲良くやっていました。高学年になると子供同士で身体的特徴などをからかうことも多くなり、とりたてて特徴のなかった私は眼鏡をからかわれることが多くなってきました。子供ながらに「眼鏡なんかいつでも外せるし」と思っていたためそこまで傷つくことはありませんでしたが、なんとなく流行りに敏感な子との距離を感じることが多くなってきました。中学に上がり相変わらず眼鏡をかけていたのですが、私の目はかなり悪く、レンズの厚みがかなりありました。おかげで目が小さく見えたり、体育の時などはとっさに見えにくい角度などがあってだんだんと煩わしくなってきました。中学にもなると小学生よりは落ち着いてくるのか、眼鏡についてからかわれることもあまりなく、嫌な思いをしたことはなかったように思いますが、自分の中では流行についていくことができない、かわいくなれないという劣等感が強くなっていき、目立たないようにしなければと以前に比べておとなしい性格になっていきました。母親に相談してみましたが「中学生でコンタクトレンズは早すぎるんじゃない?きちんと管理できるの?」と言われ、少し自信をなくしてしまいました。高校への進学を控えてついにコンタクトレンズに変えることにしました。初めてつけた時は目がゴロゴロし違和感を感じました。日光の下に出ると今まで感じたことのない眩しさに目がチカチカすることもありましたが、つけ始めにはよくあることだそうで、次第に慣れていきました。コンタクトレンズに変えて高校へ初登校の日、同じ中学校だった子には「かわいくなったね!」と言われとても嬉しかったのを覚えています。友達もたくさんでき、一学期の終わる頃には男の子2人くらいに告白もされました。高知の復縁祈祷にも通いました。かなり遅いですがそんな経験も生まれて初めてでした。こうやってコンプレックスを努力無しに簡単に克服してしまったのですが、余計な思い込みがなくなって自分に「好きに振舞っていいんだ、好きなことをしてもいいんだ」という自信がついたため、高校、大学と友人たちとともに好きなことや勉強に一生懸命取り組み、充実した日々を送ることができました。
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